コロナから見えた一筋の光

富山市総曲輪の面貸し・シェアサロン「シェールピエール」です。

 

今回のコロナショックは日本経済において多大な影響を与えていますが、

例外なく美容業界にも想像以上の損害をもたらしています。

 

こんな危機的な状況に直面して改めて感じた、

美容室のリスクや問題点、

今後どうあるべきか、

そこから見えた未来への希望などをまとめてみました。

 

とても長くて面倒な文章ですが、

コロナ自粛で時間のある今のうちに読んでみてください!

※あくまで個人的な意見ですので、一切の責任は負いません笑

 

 

 

 

 

●サロンを潰さないためには

 

 

この先何ヶ月もこの状況が続けば、閉店に追い込まれたり、規模を縮小せざるを得ないサロンもたくさん出てくるでしょう。

 

一般的なサロンが潰れる理由はただひとつで、それは現金がなくなったときです。

どんなに売上が下がろうとも、固定費を最低限払っていけるだけのお金があれば何とかなるし、

現預金が尽きてしまえばおしまいです。

 

休業要請の対象外で何の保障もない中で、

毎月の家賃人件費借入の返済は待ったなしでやってくるわけで。

開店するも地獄、休業するも地獄な状態がいったいいつまで続くか誰にもわからない。

 

今この難を乗り切るには2パターンあって、

もともと豊富な現預金があるか、

できるだけ多く借りて潤沢な現金を手元に置いておくか、しかないのです。

まあ、先が見えないわけだから、

とりあえずコロナの制度使って借りられるだけ借りた方がいいですよね。

 

 

 

 

 

●スタッフがいたら

 

 

スタッフがいるならそのケアも大切です。

 

仮にお店を開くなら、スタッフをコロナの恐怖の最前線にさらしてしまうわけで。

ちなみに、スタッフにとっては、あなたがどんなにコロナで経営が苦しくても関係ありません。

給料は出て当たり前だと思っています。

売上が少なくても、「経営者が何とかしてくれるだろう」と思っています。

経営者の苦労なんて知りません。知ろうともしません。

単純に、「休みたい」とも思っています。笑

 

もしとなりのサロンは休業していて、あなたのサロンは開けていた場合、スタッフはあなたの事を不信に思うかもしれない。

 

スタッフの親御さんにしても、大事なご子息を危険な目に合わせる職場をどう思うだろう。

 

 

休業するにしてもその間の給料はどうするのか。保障できるのか。

歩合制の場合はどうするのか。

 

とりあえず、難解な雇用調整助成金の手続きして、

あとはなるべくたくさん現金用意するしかないですね。

 

 

 

 

 

●煙たがれていく美容師

 

 

家賃も重くのしかかってきます。

 

SNSでは「美容室の家賃の減免を訴える署名活動」をやっているのを目にしたのですが、あれはお門違いと言うか何と言うか。

大家さんから安くしますよと言うのなら話はわかるのですが、大家さんも実際苦しくなるわけで。

美容師がこのように一方的に圧力をかけるようなことがあると、

今後美容室全体が物件を借り辛くなったり、敬遠されたり、

結局将来的に美容師や美容業界が損をすることに気づいてないのかなと思っています。

 

署名に参加してる人ってお客様から「コロナだからカット料金安くしてよ」って言われたら安くするのでしょうか。

 

なので、当然ですが今まで毎月支払っていたのと同様に、しっかりと家賃も支払っていかなければなりません。

今後、国が多少補助してくれることになるかもしれませんが。

 

 

 

借入の返済も大きいですね。

これは店(人)によって差異はあると思いますが、非常に苦しいところです。

リスケできればいいですがね。さらに借入しなければいけない状況ですからね。

 

 

 

その他にも水道光熱費や諸々の経費がかかってきますよね。

 

そう言えばこれもSNSで見たのですが、

美容師が「ホットペッパーの掲載費の減免を求める署名活動」をやってましたね。

これまたお門違いというか何と言うか。

確かに昨今の美容業界はホットペッパーへの依存度がかなり高いように思いますが、

ホットペッパーって単なる「広告」であって、

別にインフラでもないし、例えコロナ禍であっても「安くしろ」と言われる筋合いは1ミリもないはずです。

 

「高い」と思えばやめればいいわけで、

続けたければしっかり掲載料払おうよと思うわけです。

 

自分本位な考えを押し付ける傾向があるのは、この美容業界の良くないところです。

これでは美容業界の発展がないどころか、いろいろな方面で煙たがれる存在になりつつあります。

だから「美容師はバカ」だって言われるんですよ。。。

 

 

 

そんな美容師でも、

やり方によっては大きな可能性も秘めています!!

コロナ級の困難にも負けない今後の美容師像とはなんなのか、次をご覧下さい。

 

 

 

 

 

●これから強い美容師とは

 

 

逆に、こんな最悪の中で強い店(人)って何でしょうか。

なるべくリスクを減らし、かと言っていろんな可能性も秘めたものとは。 

 

 

その条件として

まずは、①地域密着型。

そして、②小規模。

そこからの高い③信頼関係。

 

移動のリスクが極力少ない地域密着型で、密集リスクの少ない小規模店舗。

ひとり経営とか、少ないスタッフほどイニシアチブがとりやすいので、開業や休業判断の自由度が高いです。

そしてそんな店はおそらくお客様との信頼関係も必然的に高くなるので、リターン率も高い。 

 

 

さらに、④固定費が少ない、もしくは無い。

普通じゃ固定費が無いなんて考えられないですが、

もし固定費なければ、ほぼ無敵です。リスクがありませんから。

 

 

あとは、⑤時間に対する自由度が高いこと。

最終的に一番大事なのは時間です。時間の使い方。

労働集約型である美容業にとって、

この時間の使い方を間違えると、絶対的に超えられない収益の壁があります。

店舗を持ってしまうとさらに身動きがとりにくくなり、結果時間のロスが生まれる。

できれば、カットやカラーなどの施術のみに時間を使い、

さらに空いた時間で他の収益を生み出せるような仕組みを作り出すことが求められてきます。

コロナ自粛で美容師としての売上が止まっても、そっちで何とかなるみたいな。

(これは今後の美容師にとってすごく大事なことだと思っています。が、その話はまた別の機会で。)

 

 

 

 

さて、

この条件満たせるのって、、、

 

もうフリーランス美容師しかないですよね!!

 

 

今回のコロナショックでは、いかに今後リスクを減らしていくべきかを考えるきっかけとなりました。

 

突き詰めていくと、

シェアサロンで働く「フリーランス美容師」が最強じゃねーか!!と改めて確信しました。

 

 

 

コロナが終息した後には、いろんな意味で世界中の価値観が大きく変わることでしょう。

もしこのコロナをポジティブに捉えるならば、

既存の価値観や今までの考えや今までの自分を一度ぶち壊すチャンスなのかもしれません。

 

美容師にとって、お店を持つことが全てではない。

今までの美容師の働き方が正しいわけではない。

「美容師」という肩書きに捉われる必要はない。

美容師をやりながら、他のことでマネタイズしたっていい。

そうやっていろんな可能性を探る方が絶対楽しい。

 

 

 

まあ、

結局シェールピエールの面貸しサービスを利用してねって言う宣伝だったわけですが、 

なにはともあれ一刻も早く心穏やかな日々が戻ることを願っています。

 

 

 

 

 

※偉そうなこと言って申し訳ございません。僕は悪くありません。悪いのはコロナです。。。