開業までの道のり【資金調達編】

富山市総曲輪の面貸し・シェアサロン「シェールピエール」です。

 

美容室を開業するために挙げた4つ、

1.物件決め

2.開業・開設手続き

3.スタッフの雇用

4.資金調達

 

すでに1~3についてはわかりやすくお話しました。

本日は最終回の「4,資金調達」についてです。

 

ちなみに言っておきますが、このブログは決して独立開業を応援しているわけではありませんよ。

いかにお店を持つことが面倒大変不毛なものかを説いているだけです。笑

そこがわかっていただければ幸いです。

しかしながら当店では、「独立開業までの繋ぎとした一時的な使用」もおおいにウェルカムなので、もしお店を出す予定があるならぜひ参考にしてください。我ながら非常にわかりやすくまとめてあると思います。笑 

 

 

 

 

では、本題に入りましょう。

資金調達、つまり金融機関からお金を借りることです。

この借り方について説明していきます。

 

 

 

 

●事業計画書を作ろう

 

 

そもそも美容師なんてお金持ってないのはわかってます。笑

よほどおうちが資産家でない限り、絶対お金借りますよね。

 

金融機関からお金を借りるために必要になるのが「事業計画書」です。

これは金融機関を説得するための資料です。

今まで過去のブログで説明してきた物件の書類とか開設の書類とはわけが違います。あれは名前と住所をひたすら書くくらいの作業です。

でもこの「事業計画書」は、自分はこれくらい売り上げる予定で、こんな感じで使う予定で、お金はこれくらいの期間で返すから、頼むからこれだけのお金貸してくださいよ、どうかお願いしますよ、みたいなことを書いて金融機関にアピールするものなので、一番頭を使うし寿命が縮むところです。笑

 

 

 

事業計画書(特に銀行や信用金庫などに融資のお願いをする場合)の内容は、

まず最初に作成日、名前、住所、電話番号、メールアドレス、店名、ホームページアドレス、くらいは書いておきましょう。他人に見てもらうものですし、相手は金融機関なので、整然と見やすくなるよう心掛けることです。

そして、

自分の経歴、事業の概要、自店のサービスの特色、ターゲットの顧客、その市場規模、店の立地、その成長性、競合優位性、経営方針、価格、集客方法、現時点で見込める顧客、その他アピールしたいこと、

あたりを書いておけばいいかと思います。詳しくだけど、見やすく。熱意を込めて。

 

 

 

 

 

●金融機関が見たいのは「数字」の説得力

 

 

そして、最も大事なのは数値の部分

資金計画、売上計画、損益計画

(慣れない単語の数々に、もう頭の中がわけのわからない状態かも知れませんが、とりあえず続けますよ笑。)

 

はっきり言って、金融機関が一番見たいのはここです。ここしか見ないと言っても過言ではありません。

言い方は悪いですが、金融機関は貸したお金が返ってくればいいんです。じゃあ「あんた、いったいどうやって貸した金を返してくれるんだい?」ということです。

それをわかりやすくまとめて金融機関に見てもらいましょう。

 

 

資金計画3つにわけます。

ひとつは設備資金計画。建物、内装工事、保証金、設備、備品などから開店時の宣伝費や経費までを書き込みます。

ふたつめは運転資金計画。運転資金とは売上がなくても必要な経費のことです。人件費、家賃、水道光熱通信費、あたりがこれになります。普通は3ヶ月分くらい用意するみたいです。

みっつめは資金調達計画。どこからどれだけ借りるつもりなのかを書き込みます。自己資金や家族からの借入も。

 

売上計画は、月単位でどれだけ売り上げる予定かを表にまとめます。

1ヶ月の売上は、営業日数×客数×客単価です。これを表にして2年分くらいまとめておくといいと思います。

そもそも、どれだけ売り上げられるかなんてどうやって予想するんだよ?!って感じですが。

一応一般的には、今のサロンの顧客全員に告知をするという条件で、およそ3割くらいで計算するのがいいんじゃないかと言われています。つまり、今の顧客数や売上に0.3を掛けてみてください。

僕の経験した感覚だともう少し多めの割合だったように思いますが、まあそれくらい少なめで見ておいた方がいいかと思います。

 

損益計画は、これも月ごとにまとめます。

予定する総売上から、仕入、人件費、家賃、などなど全ての経費を引いて、どれだけ利益が出るのかを見ます。

その利益で今回の返済が可能なのか、お金はちゃんと返ってくるのか、金融機関はそこを最も見ているといってもいいでしょう。

 

 

 

 

 

 ・・・とまあごちゃごちゃ書きましたが、ネットも参考にしながら作成してみてください。

 

 

 

ちなみに、日本政策金融公庫でお金を借りる時は、ホームページに「創業計画書」という名前のテンプレートがあるのでそれを利用するといいでしょう。

 

 

 

 

●どこからお金を借りる?

 

 

さて、ではいったいどこからお金を借りるのか?

 

 

最初に考えるのは、ずばり、です。

余計な金利を払うくらいなら、親に頭を下げてお金を借りるのがベストです。

事業計画書も要らないですしw(納得する説明はしっかりしましょう!)

 

 

次は日本政策金融公庫です。

これは国の機関で、比較的低い利率で借りられます。

そもそも中小企業に融資をするためにできた政府系の金融機関なので、借りられないということはないかと思います。

無担保無保証人で満額1000万くらいまではいけるのではないでしょうか。(何となくで言ってます笑。確認してください)

美容組合に入るとさらに利率は下がります。(でも毎月組合費いるけどね)

保証人があるとかないとかで借りられる金額が変わってくるので、検索してみてください。

 

 

 

公庫でも足りなかったら、次は信用保証協会を考えます。

銀行や信用金庫なんかはまず直接貸してくれません。何の実績もない人にお金を貸すのはリスキーだからです。

なので信用保証協会に保証人になってもらってお金を借りるのです。

その代わりに信用保証協会にお金を払います。

 

 

ちなみに、自己資金はどれくらいあったらいいのか疑問かもしれませんが、「別になくてもいいんじゃない?」と思っています。

だって、美容師お金ないしw(いや、ほんとはたくさんあったほうがいい・・・)

保証人つけたり、いくらでもお金作る方法あるでしょう。

まあ、たくさんあったほうが融資に有利とか言うし、そもそも多額の借入しなくていいですがね。

自己資金がどうとかより、やる気があるかどうかの方が断然大事だと思います。

どうかその情熱で、資金を勝ち取れることを願います。

 

 

 

 

いかがでしたか?

資金調達がわかっていただけたでしょうか。

資料を作るのが超絶に大変なのですが、やり遂げれば自分の経営方針や目標などが明確になるいいチャンスではあると思います。

まあやり遂げられればですが・・・。笑

 

 

 

 

 

 

 

今まで挙げた4つ「物件決め」「開業開設の手続き」「スタッフの雇用」「資金調達」が理解できれば、とりあえず美容室をオープンさせることが出来ると思います。

 

 

言うまでもありませんが、本当に大変なのはオープンしてからです。

 

お金の返済のプレッシャー。

一度始めたらうまくいかなくても辞められない。

多額の納税へのとまどい。

思うように集客できない。

思うようにスタッフが集まらない。

思うようにスタッフが動かない。

スタッフが辞める。

経営がわからない。

近所との思わぬトラブル。

夜、眠れない。

しつこい営業にイライラ。

将来への不安。

・・・・・。

 

あまり良いことを書いていませんが、美容室経営はこの先本当に良いことがないかもしれません。

全てはあなた次第ですが、業界自体が本当に厳しい状況になっているのは確かです。

 

 

富山に関して言えば、そこまで凄腕な「美容室経営者」はいないと感じますがw、それでもこの数多ある美容室の中で勝ち抜くのは至難の業でしょう。

 

不毛なところに労力を使って疲弊するくらいなら、もう少し賢く美容師をやっていけば良いのになと思います。

 

例えばシェアサロンを利用するとか。

 

サロンに従業員として働いているときみたいにごっそりお店に搾取されることもないし、お店を持ったときの返済に追われたりすることもないし、誰にも縛られずに自由に時間が使えるし。

都会じゃ当たり前のようにシェアサロンでやっている美容師が多いけど、富山はまだまだですね。少しずつ増えてはいるけど。

不安の方が大きいのでしょうか?

じゃあその不安は今のサロンにいれば解消されるんでしょうか?自分でお店を出せば解消されるんでしょうか?

もし自分でお店をオープンさせたとしたら、このシェールピエールのシェアサロンサービスがいかに素晴らしいか理解できると共に、果てしない後悔が襲ってくるでしょう。

 

 

 

 

ではまた次回をお楽しみに。