富山市総曲輪の面貸し・シェアサロン「シェールピエール」です。
1.物件決め
2.開業・開設手続き
3.スタッフの雇用
4.資金調達
前々回は「物件決め」、前回は「開業・開設手続き」についてお話しました。
ちなみに言っておきますが、
このブログは決して独立開業をすすめているわけではなく、いかにお店を持つことが面倒で大変で不毛なものかを説いているだけです。笑
そこがわかっていただければ幸いです。
しかしながら当店では、「独立開業までの繋ぎとした一時的な使用」もおおいにウェルカムなので、もしお店を出す予定があるならぜひ参考にしてください。我ながら非常にわかりやすくまとめてあると思います。笑
では本日は「スタッフの雇用」についてお話します。
ここでは、求人のやり方を説明するわけではありません。
求人サイト使うなり、ハローワーク行くなり、各々勝手にやってください。笑
まあ、わかっていると思いますが、スタッフはすぐ辞めます。笑
どんなに仲良くても悪くても関係なく、そもそも経営者であるあなたと立場の違うスタッフでは見えてるものも考え方も180度違いますから。すぐ辞めるものだと思って求人を常に続けなければなりませんが、個人の小さなお店ならある意味お客さんを呼ぶよりスタッフ集めるほうが難しいのが現実です。まあ、がんばってくださいね。
今のお店のスタッフを引き抜くとかはダメよ笑。
求人は早め早めにやりましょう。
●労働条件通知書を作ろう
さて、本題はスタッフを雇用するには労働条件を決めなければいけないよということです。
今の時代、ここをちゃんとしないとダメですよ。
スタッフを雇用するにあたり「労働条件通知書」を作成し、スタッフに労働条件について理解をしてもらう必要があります。これは義務であり、明示しないと罰則になるので注意です。
僕なんかがサロンで働いていた時代は、一度も労働条件なんて見たこともなかったし、環境もブラックを通り超えて全ての光を吸収してしまうほどの暗黒でしたが笑、今の時代はそうはいきません。
スタッフの労働意欲を上げるためや、トラブルを防ぐためにも、労働条件の整備は欠かせません。スタッフの求人においてもコレがしっかりしてないといけないし、逆にコレが魅力的なら求人もスムーズにいくのではないでしょうか。
この「労働条件通知書」はネットで調べるとテンプレートがでてきます。
それに沿って書いてみるのが一番いいかと思います。超面倒くさいですが。
書いている途中に吐き気やめまいが起こるかもしれませんが笑、がんばってやってみましょう。
美容室特有のポイントとしては、まず労働時間が悩ましいところです。
例えば練習時間問題です。練習時間を労働時間とみなすのか、時間外に勝手にスタッフがやっていることとみなすのか、などなどはっきりさせておかなければなりません。スタッフのやる気に関わりますからね。
労働時間は週40時間1日8時間(10人未満なら44時間)をクリアする必要があります。
残業も、どこまでを残業とみなすのか。平日、休日、時間帯によっても残業手当の支払う割合が違うので注意です。
有給休暇は法律で決められているので、感情に左右されずある程度コストと割り切るほうがいいかもしれません。
あとは賃金の計算や支払いの形態も考えましょう。
時給なのか、歩合なのか、日給なのか、月給なのか、とか。フルタイムはこうでパートタイムはどうとか。
手当もありますね。交通手当とか、役職手当とか、指名手当、技術手当、家族手当、などなど。
この辺もスタッフのモチベーションに関わってくるところなので、慎重に決めたいところです。
●スタッフの社会保険、どうする?
そして今美容師に一番重視されているのが社会保険です。
若い子達はみんなこの社会保険がちゃんとしているかどうか見てます。たぶん意味はわかってないけど笑。「とりあえず社保完備なら大丈夫っしょ」的な感覚があると思います。
ちなみに社保完備とは、「厚生年金保険」「健康保険」「労災保険」「雇用保険」の4つがそろっていることです。
個人事業の場合、厚生年金・健康保険への加入は(スタッフ5人以下なら)任意ですが、スタッフのことを考えるならちゃんとやっておいたほうがいいかと思います。まあでも、あなたの負担額、ハンパないけどね!!
仕組みや金額などは調べてみてください。
いかがでしたか?
上記のことは一人で経営していくのなら関係のないことですが、一人でやっていくには必ず限界があります。
例えばたった一人で1ヶ月に売り上げられる金額なんて知れています。ちょっと計算したらわかることです。その金額の中でやりくりしていくのは、まあごくごく普通の生活まではできるかもしれませんが、あまり夢のある未来ではないような気がします。
美容室を経営するなら、絶対にスタッフを雇って大人数でやったほうが儲かります。うまくいけば。
でも、そうなると信じられないようなリスクも増えます。考えられないような面倒なことが増えます。心も折れます。笑
・・・て考えると、スタッフ雇わなくても利益が絶対売上の65%以上、やり方次第で85%が手に入るシェアサロン「シェールピエール」でがんばるほうが断然いいのになぁ。。。(独り言)
では、次回はいよいよ「開業までの道のり【資金調達編】」です。お楽しみに。